ティーバックのお茶が危険!?デメリットとプラスチックフリーで楽しむアイテム・方法をご紹介

ティーバックのお茶が危険!?デメリットとプラスチックフリーで楽しむアイテム・方法をご紹介

“プラスチック素材のティーバックから大量のマイクロプラスチックが溶け出す”と知って、ショックを受けていませんか?人工的に作り出されたプラスチックは、自然界で分解されないため、環境と人体への悪影響が懸念されているのです。


本記事では、マイクロプラスチックや、ティーバックのデメリットについて解説します。また、プラスチックフリーのティーバックや楽しみ方にも触れているので、参考にしてみてください。

 

 

ティーバックのお茶に数億個のマイクロプラスチックが…

 

 カナダ東部ケベック州モントリオールのマギル大学による研究で、「プラスチック素材のティーバックを煮出すと、数十億ものマイクロプラスチックがお茶の中に溶け出す」ことが判明しました。(実験では、95度のお湯を使用)

 

実験結果からわかることは、「ティーバック1袋から、約116億ものマイクロプラスチックと約31億ものナノプラスチックが溶け出す」という驚きの結果です。

 

「ティーバックから溶け出すプラスチック量は、ほかの実験で明らかになっている食品中に含まれる量に比べて、桁違いに多い」と指摘されています。



そもそもマイクロプラスチックって?

 

 マイクロプラスチックとは、長さ5㎜以下のプラスチック片をいいます。プラスチックは、人工的に作り出だされた化学物質であり、環境の中で自然に生分解されません。

 

世界では、年間に約800万トンものプラスチックゴミが海に流れ込んでいるとされており、海鳥や魚の体内から大量のマイクロプラスチックが検出されています。

 

マイクロプラスチックの問題は、私たち人間にとっても決して他人事ではありません。日本人の便からもプラスチックは検出されているのです。マイクロプラスチックを含んだ魚やお茶などの摂取が一因として考えられます。

 

マイクロプラスチックは人体に影響はあるの?

マイクロプラスチックが人体に与える影響は、現在明らかになっていません。しかし、人間の体の中に入ったマイクロプラスチックは、排泄されずに人体に吸収される危険性が懸念されています。

 

特に、1μm(マイクロメートル)に満たないナノプラスチック粒子の大きさは、細菌と同程度です。体内に入ると、小腸などを介して血液中に入ると考えられています。そのため、胎盤などあらゆる組織への悪影響が心配されているのです。

 

一方で、動物を使った実験では、恐ろしい結果が出ていますノミ(小さな虫)にマイクロプラスチックやナノプラスチックを与えたところ、行動や解剖学的な異常が確認されたのです。さらに、魚に対する実験でも行動障害が見られました。これにより、魚の体内に入ったナノプラスチック粒子の一部は、消化器に留まらず、魚の脳まで到達すると示唆されています。

 

動物実験の結果を踏まえて、人体への影響についても研究を進める必要性が叫ばれているのです。



どんなティーバックが危険なの?

スーパーなどで安価に手に入るティーバック製品のほとんどがプラスチックを含んでいます。不織布」「ポリプロピレン(PP)」「ナイロン」でできているティーパックは、プラスチックが含まれているので、注意しましょう。だしパックに使われているパックも同様です。自宅にある場合は、中身を取り出して、茶こしなどを使って煮出すのがよいでしょう。

 

なお、プラスチックは多数の種類があり、ポリエチレン・ポリエステルなど「ポリ」という文字がついた名称が多いのが特徴です。一見、「ポリ」が付かない“ペットボトル(PET)”は、ポリエチレンテレフタラート(Poly Ethylene Terephthalate)の頭文字となっています。

 

「ポリ」がついた素材は、だいたいプラスチックが含まれているので、避けたほうがよいでしょう。



「プラスチックが溶ける」以外のティーバックのデメリットは?

お湯を注ぐだけで、簡単にお茶が楽しめるティーバック。しかし、便利さと引き換えにデメリットもあります。

 

茶葉の量が調整できない

お茶の濃さを自分で調節したい人は、ティーバックは不便でしょう。ティーバックタイプのお茶は、規定量の茶葉がティーバック内にパッケージされているので、茶葉の量を調節しにくいです。お茶の濃さを調節するには、注ぐお湯の量で調節する必要があります。

 

味の好みや、気分・体調に合わせて、茶葉の量を変えたい人は、リーフか粉末タイプのお茶のほうがよいでしょう。

 

茶葉が開くところが見えない

ティーバックタイプのお茶は、中の茶葉の様子が見えにくいです。そのため、「茶葉が開いていく様子を観察して楽しむ」という本格派の方は、ティーバックは向いていないでしょう。

 

リーフティーよりも値段が高め

ティーバックタイプのお茶は、リーフティーよりも割高なケースが多いです。なかには、安価なイメージがある人も多いかもしれません。しかし、茶葉に加えてティーバックの資材コストもプラスして売られているので、その分高いのです。

 

ティーバックタイプなのに安価な商品は、茶葉の品質が低級品といわざるを得ません。

 

ゴミが出る

ティーバックタイプのお茶を楽しんだ後に必ず出るのが茶殻とティーバック資材のゴミです。茶殻には、栄養成分が残っており、そのままゴミ箱行きになるのは、もったいないと感じる人もいるでしょう。

 

また、現在市場に出回っているティーバックは、プラスチック素材の製品がほとんどです。前述したとおり、人工的に作り出されたプラスチックは、環境中で自然に分解されません。つまり、半永久的にたまり続ける可能性があるのです。

 

近年、環境と健康への影響を問題視して、世界中でプラスチックを削減する取り組みがされています。

 

ゴミの分別が面倒

多くのティーバックでは、ナイロン・PETといったリサイクル素材が使われています。しかし、茶葉との分別が面倒なため、そのまま燃えるゴミとして捨ててしまう人がほとんどです。石油由来のナイロンやPETを燃やすと、二酸化炭素が多く発生するため、地球温暖化の一因となります。地球の未来のためにも、分別したほうがよいでしょう。



お茶を安心して飲むには?プラスチックフリーのティーバックはある?

健康サポートのために、お茶を飲んでいる方は多いでしょう。しかし、お茶の成分と一緒に数億個ものマイクロプラスチックを体に摂り入れている状態は、果たして健康的と言えるでしょうか?健康的な毎日のためにも、マイクロプラスチックを気にせずにお茶を楽しむ方法をマスターしましょう。

 

ポットや急須で淹れる

茶こし付きのポットや昔ながらの急須は、プラスチックフリーでお茶を楽しむための万能アイテムです。

 

ステンレスの茶こしやティープレス(フレンチプレス)で淹れる

ステンレス製の茶こしやティープレスであれば、ティーバックがなくてもお茶が楽しめます。

 

プラスチックフリーのティーバックを使用する

最近は、プラスチックフリーのティーバックも販売されています。おすすめの2種類は以下のとおりです。

 

・コットン素材のティーバック

 コットン100%で、巾着型になっているティーバックです。薄手なので、しっかりと茶葉 の成分が抽出できます。繰り返し洗って使えるので、経済的です。

 

・麻素材のティーバック

 使い捨てタイプなら、麻素材のティーバックがおすすめです。

 

粉末茶を使う

緑茶・麦茶・ウーロン茶・レモンティー・紅茶などは、粉末タイプが便利です。

粉末タイプは、「水かお湯で溶かすだけで簡単」「茶殻やゴミが出ない」「栄養を丸ごと摂取できる」といったメリットがあります。

 

健康のためにティーバックタイプのサラシア茶やカテキン茶を愛飲している方は、プラスチックフリーの下記の粉末茶がおすすめです。

>>「サラシアエキス粉末」

>>「茶カテキン粉末」



“手軽さ・プラスチックフリー・ゴミ削減”なら「粉末茶」一択!

昔ながらの急須は、茶殻の処分や洗浄が面倒なため、便利なティーバックの需要が増えています。しかし、便利さと引き換えに、マイクロプラスチックやゴミといった問題があり、健康への悪影響も心配されているのです。

 

プラスチックフリーのティーバックは便利ですが、茶殻やゴミが発生します。また、洗って繰り返し使うタイプの場合は、洗浄のデメリットが付きまといます。

 

「粉末茶」は茶殻やゴミが出ず、洗浄が必要なのは飲んだコップだけです。ぜひ、手軽に健康を目指したい方は、粉末茶を選んでみてはいかがでしょうか?

 

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